家庭人学

原理原則を実践するからこそ、強くて健康で美しい家庭を所有する家庭人が、この世界に溢れて、あらゆる分野の責任者となっていく。それが世界平和への最短の道であることを確信しています。だからこそ、家庭人の為の人間学、『家庭人学』を今、発信しています。 ブログでは音声配信の台本であるツイッターをまとめています。

家庭での食育不在による「こ食」

早寝早起き朝ご飯運動を推奨されている服部幸應氏(食育研究家・医学博士・服部栄養専門学校校長)の著書「食育力」が興味深い。「食べる順番を変えるだけダイエット」が注目されています。これは血糖値が上がりやすいご飯やパンなどはできるだけ後回しにして、野菜や海藻類など血糖値の上がりにくい食物繊維の多いものから食べるダイエット法で、同じものを食べても血糖値が急上昇しにくいため、肥満や糖尿病などを防ぐことが出来るというものです。こういったものが注目されるのは、根本的には家庭での食育不在による「こ食」が増えることで、日本の伝統的和食文化からすれば当たり前である「三角食べ」をする日本人が減り、「ばっかり食い」が増えてきているからだと服部氏は述べています。

 

心と身体を強くする 食育力

心と身体を強くする 食育力

 

なぜ「こ食」の「こ」が平仮名なのか? 服部氏は6つの「こ食」を提唱しています。①孤食 ②個食(バラバラ食)③固食 ④小食 ⑤粉食 ⑥濃食 です。詳しい内容は次の記事を見て下さい。

孤食と個食は違う? 心身の健康をむしばむ“こしょく”の原因と対処法 | パピマミ

・今は家に帰らなくともコンビニや外食が昔よりも増えて、それぞれが自由に食事をすることが簡単な時代になった

・小さなころから習い事をすることが当たり前となり、家族が一緒に食事をすることが減った

孤食・欠食・個食・固食が合わさることでより一層コミュニケーションや健康などに悪影響を及ぼすことから、コケコッコ症候群と呼ばれることもある

孤食」がその他の「こ食」の原因になっていると感じます。では「孤食」の原因はと考えると「家庭における食育不在」と言えます。食育に関心のある親、家族、グループと一緒に「共食」することが重要。好き嫌いをしていたら(個食・固食)など注意してもらえるのが良いところです。

欧米では、コース料理のように、一つ一つおかずを平らげていく食べ方をするが日本人の食べ方は世界でも独特な「三角食べ」。たとえば味噌汁▶おかず▶ご飯▶おかず…というように、食卓に並んだものを少しずつ食べていき、全体をほぼ同時に食べ終えるという食べ方。口中調味といって、こうすることによって、濃い味付けのおかずもご飯で薄味に調整したり、逆に薄味のものならご飯を少量口にするといったように、口の中で味を調整できる。実はこれも和食が健康に良いと言われる理由のひとつ。三角食べに対して賛否両論あるけれど、否定している人は主に次の三角食べの主なメリット3点を否定している。

・味覚を育てるため
・栄養バランスのため
・三角食べを「マナー」と考える人がいる

 孤食で三角食べをするのか、共食で三角食べをするのか、でも違うと思うし、三角食べなどは幸せな個人や家庭を創るための「手段」であって「目的」ではないと思うので、そこばかりに焦点がいくのも本末転倒だろう。