家庭人学

原理原則を実践するからこそ、強くて健康で美しい家庭を所有する家庭人が、この世界に溢れて、あらゆる分野の責任者となっていく。それが世界平和への最短の道であることを確信しています。だからこそ、家庭人の為の人間学、『家庭人学』を今、発信しています。 ブログでは音声配信の台本であるツイッターをまとめています。

噛んで脳を活性化

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今回は「かむ」ことについて調べてみました。

噛む行為と脳の関係を実験したものがある。音を聞き、高い音に脳が反応するまでの時間を調べたもの。味のないガムをかむ、ミントの香りをかぐ、指の運動をする、それぞれ五分間したときで比較すると、味のないガムをかんだときだけ、反応が早くなった。「かむ」ことが脳を活性化させる効果は、世界中で注目されている。優秀なセンサー「歯根膜」からの刺激が、脳のあらゆる部分を活性化している。

歯根膜の役割は、まず歯を守るクッション、次は刺激を感知するセンサーとして働いている。歯に当たるかすかな力を感知し、正確に脳に伝えているのが歯根膜である。その感度の良さはどんな精密機械にも負けないほど優秀で、たった0.005㎜の違いさえ判別できるという。しかも歯根膜のセンサーは、脳神経の中で最も太い三叉神経につながっている。つまり、直接脳に接続されているということである。ものをかんだ刺激は歯根膜から脳の中枢に伝わり、運動、感覚、記憶、思考、そして意欲をつかさどる部分を活性化させることが分かっている。

集中力を高め、やる気を起こすなど、脳を活性化する以外にも、唾液の分泌を増やして、食べ過ぎを防ぐなど、かむことで得られる効果は想像以上に大きい。厚生労働省でも「噛ミング30」のキャッチフレーズでひと口30回以上かむようにすすめている。よく噛むことの効果を覚えやすいフレーズにしたのが、「ひみこのはがいーぜ」

噛む8大効用 - 8020推進財団

しかし、実際食べながらかむ回数を数えるのは面倒なうえに、続けるのは難しい。そこで良い方法が「ひと口の量を減らす」というもの。ひと口の量を減らしてもかむ回数が増えると、その分一回の食事でかむ回数を増やすことができる。ひと口の量を減らすだけでかむ回数が1.5倍になったという実験結果もある。

仕事が忙しいと昼ごはんもゆっくりと食べることができない。というかゆっくり食べても良いのだろうけど、雰囲気的にゆっくり食べられない場合が多い。その結果かむことを意識できないで流し込むように食べてしまう。という方も多いのではないだろうか?

ひと口の量を減らす。これは取り組み易い気がする。まずは意識の変革から、そして習慣の変革、健康増進へと繋げていきたい。