家庭人学

原理原則を実践するからこそ、強くて健康で美しい家庭を所有する家庭人が、この世界に溢れて、あらゆる分野の責任者となっていく。それが世界平和への最短の道であることを確信しています。だからこそ、家庭人の為の人間学、『家庭人学』を今、発信しています。 ブログでは音声配信の台本であるツイッターをまとめています。

まる呑み精神


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世界の最高学部であるハーバード大学では75年間、そして今もある研究が続いている。その研究テーマは「何が人を幸せにするのか」。大学に在学した268人の男性を対象に、卒業後も毎年健康診断と心理テストを行うことで、戦争、仕事、結婚や離婚、育児、老後といった彼らの人生を追跡調査したもので、世界に存在する最も長期的な研究のうちの1つ。2009年にThe Atlanticがこの調査をまとめている。「何が人を幸せにするのか…」今3代目の責任者であるジョージ・パイラントの言う結論はズバリ、「愛以外のなにものでもない」。愛、感謝、信頼、思いやり、畏敬の念、喜び、希望、許し、この8つが重要とのこと。この共通点は「相手がいること、周囲の誰かと関わっていること」である。

こんな面白い研究結果がある。幼年期に母親と暖かな関係が築けていた男性は、そうでない男性よりも8万7000ドル(約890万円)も年収が高いということ。2つ目は、幼年期に母親との関係が乏しかった男性は、老年において痴呆を発症する可能性が高いということ。そして、専門家の人生の後期において、少年期における母親との関係は仕事の効率性に関係する… なるほど、という感じもするが、ポイントは「暖かな関係性」である。

沢山の友達を作ればいいとか、結婚すれば幸せになるとか、グループ・集団に属していれば良いという単純なことではない。現に、結婚したりグループに属していても「孤独」を感じる場合があるし、グループに属していなくても孤独を感じず「幸福感」に満たされることもある。「つながっている」という実感を持てるかどうかは私自身がそう感じるのか感じないのかという主観的な問題である。

様々な人間関係、接しやすい人もいれば、そこにいるだけでストレスになる人もいる。もしこの人が居なかったらどれ程楽しいだろうかと思ったり思わなかったり😃💦  置かれた場所で咲くしかない… 「不幸の背後に幸福がある」「試練の背後には祝福がある」との格言があるが、愛せない存在程私を成長させてくれる存在はない。職場では上司、同僚や部下、家庭では夫婦、親子、義父母や氏族との関係の中で「今ここに生きる」精神で一つに成るその愛を実践する。自分にとって良いことも良くないことも、全てをまる呑みして、大きな愛を込めて消化していく道だけが、真に充実した人生に繋がると思う。